主観と客観について
2016.02.28
昨日、「自分軸で生きる」の記事を書いたら、主観的であることとどう違うの?と質問を受けたので、私なりの見解を。
結論から言うと、得てして「他人軸」の人の方が、主観的になりやすい、と思います。
面白くないですか?逆説的みたいな感じで。
これは心理学でいうところの「バウンダリー(心の境界線)」と密接な関係があります。
自分と他者の適切な境界線。
これが曖昧だと、自己を他人の評価に委ねることになり、自信が持てず、好かれるためや認められるための行動が増えて、
自分がいつも誰かにジャッジされているという「錯覚」に陥ります。
これが「他人軸」。
矢印は外から自分に向かってきますので、「私私私」と主観的になりやすいです。
一方「自分軸」は評価基準が自分にあり、それが自分にだけ適用されています。
なので、揺るがない自分のベースの上で、回りを見ています。
自分がブレないので、感情移入せずに見方を変えることができます。
「主観」と「客観」の切替が上手な人が多いと思います。
「他人軸」の方が、主観的で人生が窮屈そうです>_<
「バウンダリー」の形成には、幼少期にたくさん「受け入れてもらえた経験」がベースになるそうです。
いずれ、大きくなれば、自分の思い通りにならないことや、考えの違う人に出逢うことも増えてきます。
その時にいたずらに傷ついたり、攻撃的にならないためにも、
幼児期にジャッジして叱りつけるのではなく
自分の欲求が満たされる経験をたくさん積み重ねて、
「自分はこの世界に受け入れられている」
という確信の種を植えてあげることが大切です。